働くお母さん増えてますもんね。
支援できるような環境になって行くといいですね。
「少子化の一因は、昔と異なり、子守の支援がないことと痛感します。三十分でも一時間でも赤ちゃんを預け、一人でトイレに入ったり、お風呂に入ったりしたい。それが母親の切実な願い。しかし、育児に他人の手を借りることを罪悪視する空気は今なお強い…」 生後九カ月の子どもを持つ県内の女性から、こんなメールが取材班に届いた。
地域社会の衰退や核家族化、そして転勤。「お金がかかるというのは建前で、頼るべき人がいないため、二人目以降を断念する母親は多い」と彼女は訴える。
一方で、育児全般や、仕事と育児を両立させたいと願う母親を支えようと、多くの団体が活動している。五所川原市ファミリー・サポート・センターもその一つ。一九九八年に産声を上げた。
二〇〇七年三月末現在、育児サービスの提供会員百二十人、依頼会員四百二十一人のほか、提供・依頼両方を行う会員が六十一人、計六百二人が登録している。保育所送迎や小学生の放課後の預かり、保護者の急病時の支援など、内容は多岐にわたる。
「利用者の大半は働く母親です。事務局が仲介役となり、サービスの依頼会員が提供会員へ、三十分ごとに三百円を支払うシステムです」。同センターの長谷川留美アドバイザーが解説する。
最初の二年間は利用が年間四百件に満たなかったが、口コミや市の広報誌によるPRが次第に浸透。子どもが巻き込まれる事件・犯罪の多発に伴い、〇六年度の利用は二千三十件に達した。
「五所川原市は人口六万人余りで会員同士の顔が見えやすく、事務局は依頼会員・提供会員双方の家庭環境や体調を把握できる。利用に先立ち、事務局が立ち会って会員同士の相性を確認する機会を設けていることも、利用件数の増加につながっているのでは」と長谷川さんは分析する。
県こどもみらい課によると八戸、三沢、十和田市に同様のセンターがあるほか、県保育連合会は〇六年、全県の働く母親を支援する「ほっとセンターあおもり」(事務局・青森市)を開設した。
非正規雇用が増え、女性の働き方も多様化する中、潜在的な支援需要は多いはずだと関係者の見方は一致する。同時に、最も支えが必要なのは、保育施設にも地域社会にも頼れず、密室での子育てを余儀なくされている母親だ?とも。
見逃せないのは、これらの活動の基盤にあるのがボランティア精神だということだ。
「数百円刻みの料金で支援に奔走できるのは、仲間を応援したいという連帯感あればこそ」と長谷川さん。
半面、こんな指摘もある。「本当に人口を増やそうと思ったら、この種の組織がなくても子どもが育つよう、社会の意識や仕組み、特に男性の働き方を変えなくては…